大阪府和泉市は29日、市営火葬場で、通夜を終える前の遺体を誤って火葬してしまうミスがあったと発表した。市が葬儀業務を委託している市内の葬儀会社の社員が、遺体を取り違えて火葬してしまったという。
市や同社によると、市営火葬場「いずみ霊園」で今月22日、遺族が霊安室の隣室で遺体と面会後、社員がひつぎを霊安室に移すのを失念。隣室にひつぎを置き忘れたまま帰宅した。
翌23日、本来は霊安室に安置されていた別の遺体を火葬予定だったが、この社員が隣室に置かれたままの遺体を誤って火葬した。この社員が通夜の準備中、取り違えに気付いたという。
普段はひつぎに貼られた名札で遺体の身元を確認しているが、誤って火葬されたひつぎの名札ははがれ落ちており、社員もしっかり遺体の身元を確認していなかったという。
市と同社は両方の遺族に謝罪。辻宏康市長は「あってはならない事故が二度と起こらないよう委託会社への指導を徹底する」とのコメントを出した。(山本逸生)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル